滋賀県大津市S邸様の日本瓦を葺き替えさせて頂きました。
大津市S邸 日本瓦葺き替え
日本瓦の葺き替えは、既存の瓦屋根を新しい瓦に交換するリフォーム工事のことです。単に瓦を新しくするだけでなく、その下の防水シート(ルーフィング)や野地板(のじいた)などの下地部分も点検・補修、場合によっては交換するため、屋根全体の機能回復と耐久性向上を図ることができます。
お客様の屋根は、以前に塗装された箇所が経年劣化で状態が悪く、今回総葺き替えさせて頂きました。
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葺き替えが必要になるケース
一般的に、日本瓦自体の耐用年数は50年以上と非常に長いですが、以下のような場合には葺き替えを検討する必要があります。
- 下地の劣化: 瓦自体は問題なくても、その下の防水シートや野地板が経年劣化や雨漏りによって傷んでいる場合。防水シートの耐用年数は20年~30年程度です。
- 瓦の著しい損傷: 地震や台風などの自然災害による瓦の割れ、ズレ、落下が広範囲に及ぶ場合。
- 雨漏り: 部分的な補修では改善しない雨漏りが起きている場合。
- 耐震性の向上: 屋根の軽量化を図り、建物の耐震性を高めたい場合。最近では、軽量な防災瓦への葺き替えも人気です。
- 美観の回復・イメージチェンジ: 外観を一新したい場合。
葺き替えのメリット
- 防水性の向上: 新しい防水シートを使用することで、雨漏りのリスクを大幅に軽減できます。
- 耐久性の向上: 下地から新しくなるため、屋根全体の寿命が延びます。
- 耐震性の向上(軽量瓦の場合): 屋根が軽くなることで、地震時の建物の揺れを抑える効果が期待できます。
- 断熱性・遮音性の向上(瓦の種類による): 瓦の種類や工法によっては、これらの性能向上も期待できます。
- 美観の向上: 新しい瓦で美しい外観を取り戻せます。
- 資産価値の維持・向上: 建物の寿命を延ばし、資産価値を保つことに繋がります。
葺き替えのデメリット
- 費用が高額: 他の屋根材への葺き替えやカバー工法(既存の屋根に新しい屋根材を重ねる工法)と比較して、費用が高くなる傾向があります。
- 工期が長い: 下地処理から行うため、工事期間が比較的長くなります。
- 廃材が多く出る: 既存の瓦や下地材を撤去するため、多くの廃材が発生します。